奈良旅館おでかけ歴史旅行

奈良の歴史をナビゲート!奈良旅行のしおりにどうぞ。奈良県桜井市三輪『料理旅館大正楼』

宇治十帖の地

話は変わりますが、最近、世界文化社の発刊する週刊「日本の伝説を旅する」を読んでいます。歴史の奥に潜む人間ドラマなどが描かれていて、とても興味深いです。

源氏物語の終焉の舞台ともなる宇治十帖の地などは、とても見事に描写されています。宇治は宇治茶で有名な土地柄ですが、しばしば「憂し」という言葉に掛けられて歌に詠まれています。
人間の宿命や罪など、「あはれ」の世界を描いた源氏物語。その最後の舞台として、憂愁のイメージを持ち、しかも紫式部が仕えた藤原氏との関係が色濃い宇治がぴったりだったのかもしれません。