室生寺
先日、観光名所として知られる室生寺に行って来ました。
山深い室生寺にはいつも通りの幽玄な世界が広がっていました・・・。
奈良時代末期、皇太子山部親王(後の桓武天皇)の病気平癒祈願が興福寺の高僧5人によって行われ、これに卓効があったことから、勅命により国家のために創建されたのが室生寺でありました。
室生寺建立の実務に当ったのが修円という高僧でした。
彼は最澄や空海と並んで当時の仏教界を指導する高名な学僧でありました。
室生寺は山林修行の道場として、また法相宗、真言宗、天台宗など各宗兼学の寺院として独特の仏教文化を形成してきました。
厳しく女人を禁制してきた高野山に対し、女人の済度をもはかる真言道場として女性の参拝を許したことから女人高野と親しまれています。
コンパクトな五重塔は高さ16.1メートルで、屋外に建つ五重塔では最小のもの。
五重塔から奥の院へと続く、原生林に囲まれた石段を登っていくと、舞台造りの位牌堂と弘法大師42歳の像を安置した御影堂があります。
ここでちょっと休憩(笑)大自然の中に組み込まれた石段はなかなかハードなものです。
室生寺、一度は訪れる価値のあるお寺です。