赤幣とは
厄除けの幣(ぬさ)。
赤い色をした幣なので、赤幣(あかへい)と呼びます。
大神神社から授けられる赤幣は、開運厄除・方除の御幣(ごへい)として赤幣を授与しています。赤幣を玄関の外に祀り、邪悪な霊が入ってこないように祈ります。
三輪明神と赤色の関係には深いものがあります。
古事記における丹塗矢伝説。
大物主神が化けたのは、赤く塗られた矢でしたよね。三輪山伝説でも、赤はキーワードになっています。活玉依毘売が男の裾に糸をさす前に、赤土(はに)をまき散らしたと伝えられます。
丹とは水銀のことであり、古代における古墳の埋葬部は真っ赤に塗られています。その意図するところは魔除けということになりますね。
活玉依毘売が赤土をまき散らしたのも、場を清める意味が込められていたのではないでしょうか。
赤い色からは太陽、火、血などの神聖な色が連想されます。
陽・火・血の語源を辿っていくと、その由来は同じ所にあると言われます。
赤幣の神聖さが伝わって参りますね。