奈良旅館おでかけ歴史旅行

奈良の歴史をナビゲート!奈良旅行のしおりにどうぞ。奈良県桜井市三輪『料理旅館大正楼』

ロウソクの炎を思わせるホテイアオイの花

9月になると、本薬師寺跡のホテイアオイが見頃を迎えます。

光沢のある葉っぱに、淡いブルーの綺麗な花を咲かせます。

薬師寺跡のホテイアオイ

まるで黄色い目が付いているような感じの花です。

先の尖ったロウソクの炎のような模様が見られます。歴史的建造物の欄干にある擬宝珠にも似ています。あるいは禅寺の花頭窓を連想させます。いずれにしても、古都に似つかわしい花ではないでしょうか。

ホテイアオイの背景に見えているのは、大和三山畝傍山。美しい稜線の畝傍山との対比が実に見事です。

昔の歌に、大和三山耳成山と天香具山が「畝傍を愛しと」互いに争ったとする言葉が残されています。なるほど、三角関係の中心に居座るだけの魅力ある風情が感じられる山です(^◇^)

ホテイアオイの他にも、秋を告げるヒガンバナも咲いていました。

どこか仏教のイメージの強い花ですが、その妖艶な姿には魅了されてしまいます。「死」を連想させる花ではありますが、いい意味での「あの世」を感じさせてくれます。

薬師寺跡という名前の通り、西の京にある薬師寺が元あった場所とされます。飛鳥から奈良へ都が移った歴史を思い起こさせます。

藤原宮跡からも程近い場所にある本薬師寺跡。

ホテイアオイの名所として、是非覚えておいて下さいね。