ロウソクの炎を思わせるホテイアオイの花
光沢のある葉っぱに、淡いブルーの綺麗な花を咲かせます。
まるで黄色い目が付いているような感じの花です。
先の尖ったロウソクの炎のような模様が見られます。歴史的建造物の欄干にある擬宝珠にも似ています。あるいは禅寺の花頭窓を連想させます。いずれにしても、古都に似つかわしい花ではないでしょうか。
ホテイアオイの背景に見えているのは、大和三山の畝傍山。美しい稜線の畝傍山との対比が実に見事です。
昔の歌に、大和三山の耳成山と天香具山が「畝傍を愛しと」互いに争ったとする言葉が残されています。なるほど、三角関係の中心に居座るだけの魅力ある風情が感じられる山です(^◇^)
ホテイアオイの他にも、秋を告げるヒガンバナも咲いていました。
どこか仏教のイメージの強い花ですが、その妖艶な姿には魅了されてしまいます。「死」を連想させる花ではありますが、いい意味での「あの世」を感じさせてくれます。
本薬師寺跡という名前の通り、西の京にある薬師寺が元あった場所とされます。飛鳥から奈良へ都が移った歴史を思い起こさせます。
藤原宮跡からも程近い場所にある本薬師寺跡。
ホテイアオイの名所として、是非覚えておいて下さいね。