ヒガンバナや萩の花が咲く秋の飛鳥
秋の飛鳥をご案内致します。
夏を過ぎて秋を迎える飛鳥では、様々な花を楽しむことができます。昔からこうやって咲いていたのだろうなぁ、とふと思います。「日本の原風景」がキャッチフレーズになっている飛鳥らしい秋の訪れです。
秋の飛鳥を象徴する彼岸花。
曼珠沙華とも呼ばれる美しい花で、稲淵の棚田、石舞台地区、橘寺の周辺に見られます。放射状にピョンと跳ね上がった姿が印象的です。「暑さ寒さも彼岸まで」とはよく言いますが、長引く残暑もそろそろ終わりを告げようとしています。
萩の花。
万葉集の中では最もポピュラーな花とされ、141首もの歌に詠まれています。秋の七草でもおなじみですよね。西ノ京の薬師寺でも萩の花を見たことがありますが、飛鳥に咲く萩も楚々とした美しさを解き放ちます。
萩の向こう側に石舞台古墳が見えます。
撮影スポットとして人気のある石舞台古墳。
春の石舞台古墳では、菜の花や桜が楽しめます。
特別史跡に指定されている石舞台古墳ですが、年間を通して花や緑に囲まれ、実に羨ましい限りです(笑)
橘寺の近くでケイトウを発見致しました。
秋咲きの1年草です。
漢字で鶏頭(ケイトウ)と書くように、鶏のトサカを思わせる興味深い花です。
花の形はバラエティに富んでおり、写真のケイトウはビロードのような光沢を持つ毬状のケイトウですね。
石舞台古墳の駐車場脇にあった看板。
世界遺産登録を目指す運動が活発化しています。
日本の飛鳥から世界の飛鳥へ! 奈良市内には負けない魅力を持つ飛鳥界隈だけに、その実現が期待されるところです。世界遺産登録の壁は、まだこれから幾つも乗り越えていかなければなりませんが、地元に住む私たちにとってはかねてからの念願です。
萩とススキの風景が広がります。
ススキの足元には、淡いピンク色をしたナンバンギセルの花も顔を覗かせます。
こちらは彼岸花のつぼみ。
地面から真っすぐに茎が伸びていて、その先っぽに開花を待つ彼岸花のつぼみが見えます。他の草花には見られない面白い格好をしている彼岸花。万物を創造なさった神様の妙技を見るようです(^◇^)
みかんの木には青々としたみかん!
飛鳥散策にはこういう発見もあるから面白いですよね。
彼岸花と稲。
首を垂れる稲穂に彼岸花がよく映えます。
秋の飛鳥を実感します。
彼岸花、稲、橘寺・・・9月中旬ということで、彼岸花の満開にはまだ早かったようです。9月下旬から10月上旬にかけて、橘寺周辺は彼岸花の赤い色で見事に覆い尽くされます。
以上、秋の飛鳥をレポート致しました。