50cm下の桜井
50cm下の桜井って、印象に残る言葉ですよね。
コピーライターの方が考案されたキーワードなのでしょうか。
桜井市立埋蔵文化財センターの前に、ポスターが貼られていました。
50cm下の桜井。
ポスターに掲載されている写真は、桜井市の纒向遺跡から出土した日本最古の木製仮面です。
収穫を祝って、呪術師がこのお面を片手に踊ったのではないかと推測されます。3世紀前半の木製仮面とされますから、ちょうど邪馬台国卑弥呼の時代に相当しますね。
考古学ファンにはたまらない場所ですね。
奈良県内では橿考研(かしこうけん)と呼ばれる橿原考古学研究所が有名です。桜井市にも考古学の拠点があることを覚えておきたいですね。
埋蔵文化財センターは国道169号線沿いにあり、芝運動公園の手前に位置しています。大神神社の大鳥居も近くに見えていますから、割と分かりやすい場所です。
50cm下の桜井の横には、大和桜井万葉まつりのポスターも掲げられていました。
小学校時代、運動場の端の方から土器が出てきたのを鮮明に覚えています。何気ない日常の中で、大昔の土器が出土するのです(笑)
都会では考えられないことですよね。
たった50cm下の地中に、長い年月にわたって眠り続けている”何か”があります。そう、今でもあるはずなんです。
そう考えると、歴史の街「桜井」の懐の深さを感じずにはいられません。
◇箸墓古墳は卑弥呼の墓か 埋蔵文化財センターから車で3分ほどでアクセス!