馬の通り道が残された国宝建築
山の辺の道の起点となる石上神宮。
石上神宮には多数の国宝が眠っています。国宝というだけで、この上ない有難味を感じてしまう私たち(笑)
出雲建雄神社拝殿。
内山永久寺の鎮守 住吉社の拝殿を、同寺の廃絶後大正3年に移築したものです。
中央に一間の「馬道(めどう)」と呼ぶ通路を開く割拝殿(わりはいでん)。国宝に指定されている建築物です。馬の通り道が真ん中に作られているのですね。馬と共に過ごしていた古代の人々の息遣いが伝わって参ります。
石上神宮の摂社である出雲建雄神社(いづもたけおじんじゃ)は延喜式内社です。
国宝の威厳が感じられます。
出雲建雄神社の境内には、文化財保護のため24時間録画中のカメラが設置されていました。
神さぶる石上神宮の境内には似つかわしくないような気も致しますが、やはりそこは現代社会、防犯の網の目は細かい方がより安心ですよね。
重要文化財の楼門をくぐって〜東廻廊の脇に七支刀の写真がありました。
七支刀(ななつさやのたち)と読みます。
石上神宮を代表する国宝です。
古代の日朝関係を考察する上では不可欠な宝物。
神庫(ほくら)に収蔵されている七支刀は、369年頃に百済王が倭王に献じたものではないかと伝えられます。剣の両面には、古代史を解き明かす61文字の金象嵌の銘文が刻まれています。
石上神宮の拝殿。
こちらの拝殿も国宝に指定されています。
布留社。
標高266メートルの布留山(ふるやま)の北西麓の高台に鎮座する石上神宮。
山の辺の道のハイキングコースは、この楼門の前を通ります。
石上神宮に眠る国宝・・・山の辺の道のモデルコースとして、是非とも拝んでおきたいところですね。