白い象が摩耶婦人の体の中へ
お釈迦様の生涯を描いた絵。
お釈迦様一代記の仏像レリーフは壺阪寺で拝ませて頂きましたが、ここ薬師寺ではソフトタッチの絵画によって再現されています。
入胎(にったい)。
お母様であらせられる摩耶夫人の体の中にお入りになられるお釈迦様。
聖なる生き物として崇められる白い象にその姿を変えて母胎に宿られます。
お釈迦様の誕生シーンです。
4月8日はお釈迦様の誕生日として広く知られますが、この絵のように、お釈迦様は摩耶夫人の右脇からお生まれになっています。
右脇から生まれる、なんて興味深いお話ですよね。
お釈迦様の苦行。
痩せ細ったお体が痛々しいです。
仏の教えは今の世にも通じます。
どんな争い事や悩み事も仏陀の教えによって浄化されていきます。
全てはお釈迦様の苦行に端を発しています。
悟りを開いたお釈迦様は、その教えを説いて回ります。いわゆる転法輪ですね。奈良の不退寺の名称の由来にもなった転法輪です。
お釈迦様の生涯を絵によって理解する。
理解するとまではいかなくても、お釈迦様の生涯に興味を持つきっかけにでもなればいいですね。