神籬とは、ひもろぎって何?
神籬(ひもろぎ)とは一体何を意味する言葉なのでしょうか。
先日、飛鳥寺の近くの飛鳥坐神社へお参りに行って参りました。飛鳥坐神社といえば、奇祭の「おんだ祭」で有名ですよね。
神社鳥居の斜め前ぐらいに、「神籬」という看板を見つけました。何かのお店を開いていらっしゃるようですね。
神の籬(かき)と書いてひもろぎ・・・
籬(かき)とは、垣根・境界といった意味を表します。俗界と神界のボーダーライン。
そんなイメージを思い描いてもらったらいいでしょうね。
一歩足を踏み入れたら、そこはもう神域という境界線上です。
神霊が宿っていると考えられた山や森、老木などの周囲に常盤木(ときわぎ)を植え巡らし、玉垣を結って、神聖を保った場所・・・
そんなホーリーな空間が神籬だったのです。
後になると、室内や庭の上に常盤木を立て、これを神の宿る所として神籬と呼ぶようになりました。
神が宿る依り代ですね。
現在においても、神籬の形式は受け継がれています。
神籬をイメージしやすいように、何か参考文献はないかなと探していたら、ありました、ありました・・・
『神籬について』と題するページをご参照下さい(すみません、リンク切れです)。
下に荒筵を敷き、八脚案を置き、さらに枠を組んで中央に榊の枝を立て、木綿(ゆう)と垂(しで)とを取り付ける・・・これが神籬の標準形式のようです。
古代の日本において、神意を伝達する役目を担っていた巫女(シャーマン)も神籬を祀っていたのでしょうか?
神おろしの能力を持っていたとされる卑弥呼も、神籬(ひもろぎ)と共にあったのでしょうか?古代のミステリーが頭の中をよぎります。
<神籬(ひもろぎ)の関連情報>