奈良旅館おでかけ歴史旅行

奈良の歴史をナビゲート!奈良旅行のしおりにどうぞ。奈良県桜井市三輪『料理旅館大正楼』

WORLD ORDERも公演した飛鳥資料館

総合格闘家須藤元気が魅せる音楽プロジェクト。

その名も、WORLD ORDER。

様々な問題を抱えて、分裂の危機を感じさせる世界に新たな秩序を生み出そうというとでもいうのでしょうか?そんな可能性に気付かせてくれる音楽とダンスです。WORLD ORDERが飛鳥資料館で公演を行うというので、是非行ってみたかったのですが、生憎仕事で駆け付けることができませんでした。

2008年のGW明けに、キトラ古墳壁画「十二支 子・丑・寅」が特別公開された飛鳥資料館をご案内致します。

飛鳥資料館

奈良文化財研究所 飛鳥資料館。

奈良文化財研究所飛鳥資料館は、飛鳥の歴史と文化が分かりやすく学べる資料館です。ちょうど桜井市と明日香村の境目に位置し、当館大正楼からもお車で10分ほどの場所にございます。

飛鳥資料館

飛鳥資料館の近くには、飛鳥坐神社飛鳥寺などがあります。いずれも徒歩圏内なので、明日香散策を楽しみながら観光されることをオススメ致します。

飛鳥資料館のチケット

飛鳥資料館のチケット売り場。

入館料は個人が260円、団体(20人以上)が170円となっています。中学生以下は無料です。

キトラ古墳壁画「十二支 子・丑・寅」特別公開の期間中は、若干値上げされていた記憶があります。個人500円、団体400円だったことが私の日記から分かります。

宮殿、寺院、遺跡などの復元模型。

数々の出土品。

飛鳥資料館に一歩足を踏み入れれば、忘れかけていた古代ロマンが一気に掻き立てられる思いがします。

庭には須弥山石、酒船石、猿石などのレプリカも並んでいます。

アクセス方法ですが、お車が便利ですね。

県道15号線 桜井明日香吉野線

県道15号線を明日香方面へ向かい、奥山交差点の手前右側に飛鳥資料館はあります。イベント期間中は混雑が予想されますので、公共交通機関を利用する方がいいかもしれませんね。

古代ロマンあふれる舞台での WORLD ORDER の公演はきっと素敵なものだったに違いありません。

ちょっとだけでも、その場の雰囲気を感じてみたい。

検索してみたら、上記の動画を見つけました。ほんの少しだけ臨場感を味わいましょう(笑)

飛鳥資料館へのアクセス方法は、近鉄橿原神宮駅前から明日香周遊バス(赤カメ)に乗車し、飛鳥資料館前で下車します。近鉄・JR桜井駅からの場合は、奈良交通バス(37系統)、桜井市コミュニティバス(臨時増便)に乗車し、同じく飛鳥資料館前で下車します。

藤原宮跡のキバナコスモス

藤原宮跡のキバナコスモスをご案内致します。

藤原宮跡のキバナコスモス

黄花と書いて、キバナコスモスと呼びます。

花の色は黄色というよりオレンジ色に近いでしょうか。

キバナコスモスは秋の花とされますが、耐暑性が強く大変丈夫なため、夏でも咲いていることが確認されています。

藤原宮跡のキバナコスモス

キバナコスモスは、普通のコスモスと本種は別のものとされます。

コスモスよりも草丈が低く、半八重咲きのきれいな花を咲かせます。原産地はメキシコやブラジルとされ、野趣に富んだ中南米原産らしい明るさを持ち合わせます。

キバナコスモスの写真

可憐なコスモスと比べると、確かに野太い感じがしますよね。

キバナコスモスの花言葉は、野性的な美しさを表す Natural beauty です。

ピンク色のコスモス 藤原宮跡

藤原宮跡にはピンク色のコスモスも咲いていました。

私たち日本人の想像する秋桜(コスモス)ですね。

9月末ということもあってか、キバナコスモスに比べれば開花状況はイマイチでした。これから見頃を迎えるのでしょうね。

藤原宮跡 香久山

赤い柱の向こう側に香久山が見えます。

大和三山に囲まれた藤原宮跡・・・万葉集の中にも数多く詠まれているエリアだけに、古代への想いが人知れず募ります。

白いコスモス 藤原宮跡

白いコスモスも顔を覗かせます。

様々な種類のコスモスを楽しむことができます。

藤原宮跡はコスモスの名所として名を挙げていくのではないでしょうか。

シャクナゲの花言葉は荘厳

岡寺の石楠花(シャクナゲ)をご案内致します。

4月中旬から5月初旬に掛けて見ごろを迎える岡寺のシャクナゲ室生寺シャクナゲと共に、奈良県下有数のシャクナゲ名所として知られます。

岡寺の本堂

岡寺の本堂。

ご本尊の如意輪観音坐像が安置されています。岡寺参拝では、ご本尊の真横から、かなりの至近距離で如意輪観音様を拝ませて頂くことができます。

岡寺のシャクナゲ

岡寺のシャクナゲ

境内には約3,000株のシャクナゲが乱れ咲きます。

石楠花はツツジ科に属する花で、別名をロードデンドロンと言います。花言葉は「荘厳」。原産地は中国やヒマラヤとされます。

岡寺のシャクナゲ

綺麗ですね。

大陸から伝わった花なのでしょうか。もしそうだとすると、仏教寺院との相性も良いような気がしてきます。

岡寺ではシャクナゲのみならず、様々な花を楽しむことができます。境内の至る所でサツキの花も目にしました。

岡寺のサツキ

初夏らしい風景が広がります。

岡寺は飛鳥エリアに佇むお寺です。

名前の通り、小高い岡の上に堂塔を構えています。

石舞台古墳、酒船石、橘寺にも程近く、レンタサイクルで飛鳥散策に訪れた観光客も数多く見受けられます。

岡寺のシャクナゲ

今年に入ってシャクナゲの花を見たのは2回目・・・そういえば、牡丹で有名な長谷寺でも、ほんのわずかでしたが綺麗なシャクナゲが咲いていました。

岡寺の三重宝塔

岡寺の三重塔。

西国観音霊場の第七番札所でもある岡寺。

白装束のお遍路さんが、「同行二人」と書かれた笠を被って、長い巡礼の旅を続けておられます。

岡寺のシャクナゲ

何年か前の大晦日、鐘楼の鐘を撞きに訪れた岡寺。

シャクナゲの季節の岡寺は、また違った顔を私の前に届けてくれました。

白い象が摩耶婦人の体の中へ

お釈迦様の生涯を描いた絵。

お釈迦様一代記の仏像レリーフは壺阪寺で拝ませて頂きましたが、ここ薬師寺ではソフトタッチの絵画によって再現されています。

入胎 お釈迦様の生涯

入胎(にったい)。

お母様であらせられる摩耶夫人の体の中にお入りになられるお釈迦様。

聖なる生き物として崇められる白い象にその姿を変えて母胎に宿られます。

お釈迦様の誕生

お釈迦様の誕生シーンです。

4月8日はお釈迦様の誕生日として広く知られますが、この絵のように、お釈迦様は摩耶夫人の右脇からお生まれになっています。

右脇から生まれる、なんて興味深いお話ですよね。

お釈迦様の苦行

お釈迦様の苦行。

痩せ細ったお体が痛々しいです。

仏の教えは今の世にも通じます。

どんな争い事や悩み事も仏陀の教えによって浄化されていきます。

全てはお釈迦様の苦行に端を発しています。

悟りを開いたお釈迦様は、その教えを説いて回ります。いわゆる転法輪ですね。奈良の不退寺の名称の由来にもなった転法輪です。

お釈迦様の生涯を絵によって理解する。

理解するとまではいかなくても、お釈迦様の生涯に興味を持つきっかけにでもなればいいですね。

神八井耳命を祀る多神社

神武天皇の皇子も祀られているという多神社を参拝してきました。

太陽の道のライン上に位置する多神社。田原本町多に鎮座する延喜式内大社の参詣案内です。

多神社の狛犬

多神社の狛犬

古事記の編纂で知られる太安万侶を祀る神社として有名ですが、神武天皇やその皇子に当たる神八井耳命(かむやいみみのみこと)が祀られていることはあまり知られていないかもしれませんね。

カムヤイミミノミコトとはあまり聞き慣れない名前ですが、初代神武天皇の皇子に相当する人物です。

多神社の本殿

多神社の本殿。

拝殿の後方にある、一間社春日造の奈良県指定文化財です。

四殿配祀の形式をとっていますが、この内の二つが神武天皇神八井耳命を祀っています。

親子で合祀されているわけですね。

多神社本殿

本殿の裏側にも回ることができます。本殿を後方から撮影。

本殿の後方エリアは神武塚とも呼ばれ、古代の祭祀遺跡が眠っています。

多神社の手水舎

手水舎の向こう側に拝殿が見えます。

神武天皇の後の代・・・皇位継承に当たっては一悶着があったようですが、最終的には神八井耳命ではなく、その弟が皇位を継承することになります。

神武天皇の後釜を狙う敵との争いの中で、怖気づいてしまい、最後の止めを刺すことの出来なかった神八井耳命。そのことを恥じた彼は、勇敢に止めを刺した弟に皇位を譲ることになります。

多神社拝殿

多神社拝殿。

弟に皇位を譲って ”身を退いた”から、ミシリツヒコと呼ばれるようになったという言い伝えがあります。

そう、多神社の正式社名は「多坐弥志理都比古神社」(おおにいます みしりつひこ じんじゃ)。神社の名前にも出ているように、多神社は元来、弥志理都比古・・・つまり神八井耳命を祀る神社なのです。

多神社一の鳥居

中街道(下ツ道)に面して一の鳥居が立っています。

心優しい神様なのかもしれませんね。

一の鳥居から東方向を望めば、大和の神奈備三輪山”がそびえています。

蛙股と懸魚

拝殿の蛙股と懸魚。

寺社建築の粋が集められています。

多神社拝殿の懸魚

珍しいデザインの懸魚ですね。

くり抜かれた穴の形に興味深いものを感じます。

2012年の今年は、古事記成立から1300年目を迎えています。大和郡山市の売太神社と共に、ここ多神社も熱い注目を集めることになるのではないでしょうか。

レース状の透かしほおずき

奈良県天理市で収穫された道安宝珠喜を材料に、網目模様がきれいな透かしほおずきを作ってみました。

透かしほおずき 道安宝珠喜

ほおずきがレース状の美しい文様を描き出します。

水に浸したほおずきを放置して2カ月・・・時々水は取り換えますが、ひたすら時が経過するのを待ちます。

透かしほおずきを作るには、ただひたすら待たなければなりません(笑)時間が醸し出す芸術作品といったところでしょうか。

透かしほおずき

ほおずきの殻が徐々にふやけてきて、完成品の透かしほおずきに近づいていきます。

中の種が少し黒ずんでいるのが気に掛かります。もっと綺麗に仕上げるには、どうすればいいのでしょうか?透かしほおずきの作り方にも色々あると思うのですが、試行錯誤を繰り返す余地は残されているような気がします。

最後は乾かして机上の飾りにでもどうぞ。

三輪山と箸墓古墳

三輪山箸墓古墳

古代史には必ず登場する神体山と卑弥呼の影。

箸墓古墳の近くに咲く花

箸墓古墳の近くに、とても興味深い花が咲いていました。

何という名前の花なんでしょうね。

大和肉鶏の香味ハム

大和肉鶏の香味ハム。

香味野菜の香りが乗り移って、とても美味しく仕上がっています。香りが味を構成する大切な一要素であることを気付かせてくれる一品です。

透かしほおずき、来年はもう少し多めに作ろうと思います。

馬の通り道が残された国宝建築

山の辺の道の起点となる石上神宮

石上神宮には多数の国宝が眠っています。国宝というだけで、この上ない有難味を感じてしまう私たち(笑)

出雲建雄神社拝殿 石上神宮の国宝

出雲建雄神社拝殿。

内山永久寺の鎮守 住吉社の拝殿を、同寺の廃絶後大正3年に移築したものです。

中央に一間の「馬道(めどう)」と呼ぶ通路を開く割拝殿(わりはいでん)。国宝に指定されている建築物です。馬の通り道が真ん中に作られているのですね。馬と共に過ごしていた古代の人々の息遣いが伝わって参ります。

出雲建雄神社拝殿 石上神宮の国宝

石上神宮の摂社である出雲建雄神社(いづもたけおじんじゃ)は延喜式内社です。

国宝の威厳が感じられます。

24時間監視カメラ 防犯カメラ 文化財保護

出雲建雄神社の境内には、文化財保護のため24時間録画中のカメラが設置されていました。

神さぶる石上神宮の境内には似つかわしくないような気も致しますが、やはりそこは現代社会、防犯の網の目は細かい方がより安心ですよね。

七支刀 石上神宮の国宝

重要文化財の楼門をくぐって〜東廻廊の脇に七支刀の写真がありました。

七支刀(ななつさやのたち)と読みます。

石上神宮を代表する国宝です。

古代の日朝関係を考察する上では不可欠な宝物。

神庫(ほくら)に収蔵されている七支刀は、369年頃に百済王が倭王に献じたものではないかと伝えられます。剣の両面には、古代史を解き明かす61文字の金象嵌の銘文が刻まれています。

石上神宮の拝殿 石上神宮の国宝

石上神宮の拝殿。

こちらの拝殿も国宝に指定されています。

布留社 石上神宮

布留社。

標高266メートルの布留山(ふるやま)の北西麓の高台に鎮座する石上神宮

石上神宮楼門 重要文化財

重要文化財に指定されている石上神宮の楼門。

山の辺の道のハイキングコースは、この楼門の前を通ります。

石上神宮に眠る国宝・・・山の辺の道のモデルコースとして、是非とも拝んでおきたいところですね。